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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床報告

内頸動脈閉塞による血管新生緑内障の治療例

著者: 長町のぞみ1 関根伸子1 鈴木純一1 勝島晴美1 中川喬1

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.173 - P.177

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 内頸動脈閉塞による眼虚血症候群で生じた血管新生緑内障の1例を経験した。患者は58歳男性,右眼に虹彩ルベオーシスと高眼圧が認められ,螢光眼底造影で腕—網膜循環時間が遅延しており,頸動脈造影にて右内頸動脈完全閉塞と診断された。比較的早期に汎網膜光凝固術,汎虹彩光凝固術,トラベクレクトミーを施行し,良好な眼圧コントロールと視力を得た。片眼性の網膜症や血管新生緑内障を見た場合,眼虚血症候群の可能性を念頭におくとともに全身的検索を行い,早期発見,早期治療を行う必要があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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