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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床報告

原発開放隅角緑内障に併発した角膜内皮炎

著者: 藤原温子1 松尾俊彦1 山本敏広1 松尾信彦1 井上康2

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室 2井上眼科医院

ページ範囲:P.1658 - P.1661

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 10年来の両眼性原発開放隅角緑内障の70歳男子の右眼に角膜内皮炎が発症し,眼圧が急激に上昇した。この角膜内皮炎は,特徴的な臨床所見からヘルペス性角膜内皮炎と考えた。眼圧はステロイドの局所的および全身的投与と,抗ウイルス剤の併用により下降した。原発開放隅角緑内障の経過中に眼圧が急激に上昇した場合は,角膜内皮炎や虹彩炎などの炎症が起こり,続発性緑内障の機序が重なっている可能性があるので注意を要する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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