icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床報告

限局性漿液性黄斑部網膜剥離を伴うuveal effusion syndromeの1症例

著者: 曽根昭子1 竹田宗泰2 鈴木純一1 奥芝詩子2 関根伸子1 鈴木治之1 野中富夫3 中川喬1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2市立札幌病院眼科 3野中眼科

ページ範囲:P.1673 - P.1677

文献購入ページに移動
 左眼の視力低下を主訴に受診した37歳男性に脈絡膜剥離と,螢光眼底造影にて黄斑部に螢光漏出を示す扁平な漿液性網膜剥離を認めた症例を経験した。Uveal effusion syndromeを最も強く疑い強膜開窓術を施行した。この手術により脈絡膜剥離は術後翌日より消失し,しかも黄斑部の漿液性網膜剥離も消退した。したがってこの2つの病変の発生機序に経強膜的蛋白の排出障害が関与していると考えられた。さらにインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影を施行し,脈絡膜静脈系の拡張様所見が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?