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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床報告

自家血清を応用した全層黄斑円孔の硝子体手術

著者: 宮村昌孝1 田中利和1 大谷篤史1 岸本真人1 秋元晶子1 萩原実早子1 吉村長久1

所属機関: 1大津赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1679 - P.1682

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 Gass分類Stage 4の2症例に自家血清を応用した硝子体手術を行った。2例とも術後円孔の閉鎖が得られ,視力も2段階以上向上した。しかし,1例で術後2日目に眼底にフィブリンが索状に析出し,鼻側に牽強性網膜剥離が観察された。術中特に併発症が認められなかったことから,この反応に自家血清が関与している可能性が示唆された。黄斑円孔に対する自家血清を応用した硝子体手術が有用である可能性が示唆されたが,その本格的応用にはさらなる研究が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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