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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床報告

末期開放隅角緑内障眼での中心視力と中心部視野障害の関係

著者: 石井清1 新家眞2 相原一3 堀純子4

所属機関: 1大宮赤十字病院眼科 2東京大学医学部附属病院分院眼科 3東京大学医学部眼科学教室 4同愛記念病院眼科

ページ範囲:P.1695 - P.1699

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 正常眼圧緑内障(NTG)と原発開放隅角緑内障(POAG)の末期例の中心視力と中心部視野障害の関係を検討した。ハンフリー中心30-2プログラムで得られるmean deviation (MD)が-20dB以下の中間透光体の混濁がない,NTG群33眼(無治療時眼圧21mmHg以下),POAG群71眼(同22mmHg以上)を対象とした。中心視力を0.5以下,0.6〜0.7,0.8〜0.9,および1.0以上に分類し,各群でハンフリー中心10-2プログラム検査で得られた年齢補正正常値との差(total deviation:TD)の平均値を各検査点ごとに求め比較した。中心視力悪化に伴い,中心部視野は,固視点上鼻側,同上耳側および下耳側の順に消失し,最後に下方乳頭黄斑部間視野が消失すると考えられた。視力0.8以上の例では最中心4点のうち,上下にわたる2点以上のTB値が,-10dB以上であることが多く,同条件で0.8以上の視力を予測した場合,特異度92.3%,鋭敏度84.20%であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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