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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 眼科診療に役立つ基本データ 18外眼筋・斜視

18-3.9方向眼位と作働筋

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ページ範囲:P.192 - P.192

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 9方向眼位とは第1眼位である正面視に加え,第2眼位(上/下/左/右方視)と第3眼位(右上/下,左上/下方視)での眼位を合わせたものをいう。各視方向で主として作用する作働筋が異なるので眼球運動障害を診るときに検査の対象となる。特に上下運動に関与するのは直筋2本と斜筋2本であり,それぞれ特定の斜めの角度で眼球に付着している(18-2の図)ので,眼位により作用が異なる(18-2の表)ので注意する。運動制限に関しては,むき運動だけでなく,ひき運動をさせて確認しておいたほうがよい。例えば外斜視におけるむき運動での内転制限は,ひき運動では認められない見かけ上のものであることもある。ひき運動では正面から各方向50度位動くが,老化により上転は30度ぐらいしか動かないこともある。正常範囲の目安としては,内・外転時には結(強膜)膜が表面からは見えなくなり,上・下転時には角膜が内・外眼角を結ぶ線よりも上・下にくる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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