icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 眼科診療に役立つ基本データ 18外眼筋・斜視

18-14.AC/A比(測定法と正常値)

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.207 - P.207

文献購入ページに移動
 測定法には基本的には2種ある。1) Gradient法…完全矯正下に固視標の位置を一定にしたまま凹レンズをさらに負荷し,その前後の眼位(他覚的斜視角,単位;プリズムジオプトリー)の変化を交代プリズム遮閉試験,大弱視鏡で測定する。変化量を凹レンズの度数(ジオプトリー)で割ったもの。正常範囲は教科書的には2〜6△/Dであるが,実際はそれより低いほうに広いようである。(例えばFranceschetti AT et al:Am J Ophthalmol 70:558-562,1970)
 2) Heterophoria法…明視可能な最小の視標を遠見から近見に移動し,交代プリズム遮閉試験で,その移動前後の眼位の変化を測定する。変化量を調節刺激量で割ったものに瞳孔間距離(cm)を加えたものである。近接性輻輳が入る分だけGradient法よりも高い値になるので正確ではないという。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?