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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・83

屈折矯正白内障手術

著者: 深作秀春1

所属機関: 1深作眼科

ページ範囲:P.1730 - P.1733

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はじめに
 白内障手術での乱視問題は視力予後に大きく影響する。従来より,白内障手術時の切開創の縫合方法や縫合糸により術後乱視をコントロールしようとする試みがあった。しかし,切開を縫合することは必ず乱視を引き起こし,かつ縫合糸のゆるみによる乱視の変化が起こる。これが通常の切開創と縫合による乱視問題の本質である。
 そこで,従来は切開創を開く力となった眼圧などの自分自身の力を逆に切開創を閉じる方向に作用する切開創構築が必要となる。筆者は1990年より,自己閉鎖無縫合切開創手術を開始した(図1)。これにより,切開を縫合することにより引き起こされる乱視問題解決と,術後乱視の早期安定化が可能となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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