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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

滲出性網脈絡膜炎として初発した成人T細胞白血病

著者: 宮代美樹1 松島正史1 竹内正光1 緒方奈保子1 西村哲哉1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1737 - P.1740

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 白血病細胞の眼内浸潤を初発症状とした成人T細胞白血病(ATL)の1例を経験した。症例は宮崎県出身の45歳女性,左眼硝子体混濁と下鼻側静脈周囲の滲出性病変で初発した。急性網膜壊死の眼底所見を示し,プレドニゾロン,アシクロビルによる治療に抵抗した。病巣は徐々に拡大し,眼底の3分の2周に拡がった。初診から3か月後に初めて末梢血中にATL細胞が出現した。硝子体生検によって,T細胞系異型リンパ球を多数認め,ATL細胞の眼内浸潤と判明した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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