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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

臨床報告

マイトマイシンC塗布を併用したトラベクレクトミー後に発症した角膜潰瘍

著者: 溝口尚則1 黒田真一郎1 寺内博夫1 松村美代1 永田誠1

所属機関: 1永田眼科

ページ範囲:P.1745 - P.1748

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 マイトマイシンC (MMC)塗布を併用したトラベクレクトミー術後に角膜周辺部潰瘍を併発した症例を報告した。症例は2回の緑内障手術を受けていた。角膜潰瘍は強膜弁を作成した周辺部角膜に術後2日目に認められ,凹窩(dellen)として発症しその深さは1/2〜1/3角膜厚であり,部分的な角膜上皮欠損を認め,その後改善することなく角膜潰瘍へと増悪し,結膜と血管の侵入を残して治癒した。経過中過大な濾過胞が認められた。これはMMCの作用としての線維芽細胞抑制によるコラーゲン産生能の低下や血流低下,または過大濾過胞による涙液交換障害のためと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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