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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

臨床報告

ホルミウムヤグレーザーによる強膜穿孔術後の眼圧と角膜形状

著者: 庄司信行1 田中俊一1 清水公也1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1753 - P.1758

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 タリウム・ホルミウム・クロミウム・ヤグレーザー(ホルミウムヤグレーザー)による強膜穿孔術後の眼圧変化と角膜形状の変化を23眼について検討した。その結果,生命表法解析による術後1年の21 mmHg以下の眼圧コントロール良好率は,原発開放隅角緑内障群78%,続発開放隅角緑内障群70%であった。角膜皺襞によって生じた術後の角膜乱視は,照射数の多かった症例ほど遷延化する傾向がみられたが,ほぼ6か月で術前の状態に改善した。ホルミウムヤグレーザーによる強膜穿孔術は,従来の線維柱帯切除術に比べて結膜の侵襲が少ない,眼内操作が不要,短時間で施行できるなどの利点を持ち,外来通院によっても行える方法であると考えられた。合併症として虹彩嵌頓が68%にみられ,良好な眼圧コントロールを得るためには,この合併症を予防することが重要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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