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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

臨床報告

角膜移植後の角膜形状と角膜上皮障害との関連

著者: 山田潤1 横井則彦1 西田幸二1 木下茂1 今道正次2

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室 2サンコンタクトレンズ

ページ範囲:P.1769 - P.1771

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 角膜移植後の角膜形状の変化と上皮障害との関連性を検討した。対象は全層角膜移植後の30例30眼で,術後のdonor角膜上に形成される屈曲部の角度(メニスカス角)とdonor角膜の上皮障害(area[A]とdensity[D]の面から0〜3の4段階にスコア化して評価)との関連を検討した。メニスカス角は上皮障害を認めないA0, D0に比べ,上皮障害を中等度,高度に認めるA2, A3・D2, D3で有意に小さく(いずれもp<0.01),移植後の角膜形状変化とdonor角膜上皮障害との間に有意な関連を認めた。メニスカス角は涙液を貯留する働きがあると考えられるため,donor角膜上の上皮障害の一因となっている可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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