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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

臨床報告

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌による術後眼内炎の1例

著者: 齋藤あゆみ1 齋藤了一1 北岡隆1 嵩義則1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1775 - P.1779

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 Methicillin Resistant Staphylococcus Aureus (MRSA)による白内障手術後の眼内炎の1例を経験した。患者は80歳女性で,白内障手術後9日目から眼内炎をきたし,翌日眼内レンズ(IOL)摘出術および硝子体手術を施行した。術前採取した前房水,術中採取した前房水,後嚢,硝子体の培養からMRSAが検出され,感受性のある抗生物質の局所投与および全身投与により眼内炎は治癒した。また,術中摘出したIOLの表面を,電子顕微鏡にて観察したところ,球菌がIOL表面細胞中に多数貪食されているのがみられ,培養結果を踏まえるとそれは貪食されたMRSAと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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