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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻12号

1995年11月発行

文献概要

臨床報告

白内障手術の術式と糖尿病網膜症の進行

著者: 安吉弘毅1 横谷健治1 三木正毅1

所属機関: 1市立岸和田市民病院眼科

ページ範囲:P.1795 - P.1798

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 白内障手術および眼内レンズ挿入術を施行した糖尿病患者で,術後1年以上経過観察可能であった69例129眼を対象として,術式と術後網膜症の進行との関連について調査し,計画的水晶体嚢外摘出術(ECCE)と超音波水晶体乳化吸引術(PEA)の優劣を比較検討した。術式別の術後網膜症悪化率は,ECCE群(56眼)は非手術眼群(30眼)に比べて有意に高かった(p<0.05)。PEA群(43眼)は後嚢破損がなければ,非手術眼群との間には有意差がなく,ECCE群に比べて有意に低かった(p<0.05).後嚢破損例では,ECCE群との間に有意差がなかった.この傾向は術前の網膜症の病期にかかわらず,認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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