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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻13号

1995年12月発行

文献概要

臨床報告

乳幼児の活動性の家族性滲出性硝子体網膜症に対する網膜光凝固

著者: 古庄史枝1 鈴木純一1 関根伸子1 杉村千賀子1 鈴木治之1 中川喬1 竹田宗泰2

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2市立札幌病院眼科

ページ範囲:P.1849 - P.1854

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 乳幼児の活動性の家族性滲出性硝子体網膜症3例5眼に対して,増殖性変化の抑制を目的に網膜光凝固術を施行した。1眼には網膜全剥離を伴う水晶体後部線維増殖があった。残りの5眼には網膜血管の分岐異常,線維増殖組織,網膜前出血,硝子体出血などの変化があった。螢光眼底造影所見では,5眼とも耳側に無血管野と網膜新生血管からの著明な螢光漏出があった。光凝固は無血管野とそれをこえた広い範囲に対して施行した。1眼で硝子体混濁が増強したため,光凝固術を追加した。
 最終受診時まで(9〜33か月)に増殖性変化はほぼ鎮静化し,網膜剥離も発生していない。今後の眼球の発達を考慮すると,さらに長期にわたる注意深い観察が必要であると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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