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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻13号

1995年12月発行

文献概要

臨床報告

超音波生体顕微鏡によるトラベクロトミー術後の隅角観察

著者: 西篤美1 増田信也1 井田広重1 宇治幸隆1

所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1879 - P.1882

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 隅角全体を断面像として観察することができる超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicroscopy:UBM)が開発され,従来は隅角鏡検査のみによって評価されてきた術後の隅角所見を超音波によって垂直断面的にとらえ,術野の強角膜内の変化を観察することが可能となった。そこで今回筆者らは,トラベクロトミー後の隅角をUBMで観察し,隅角鏡検査所見と対比検討した。
 線維柱帯中の裂隙の状態や位置,周辺虹彩前癒着,デスメ膜剥離などさまざまな所見をUBMにて断層像として観察することができた。さらに隅角鏡検査では観察できなかった強膜弁下に存在する間隙や周辺虹彩前癒着に隠された裂隙をとらえることができた。トラベクロトミー後のような複雑な隅角の観察には隅角鏡にUBMを併用することが有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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