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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻13号

1995年12月発行

臨床報告

ぶどう膜悪性黒色腫における腫瘍内微小血管構造と生存率の相関

著者: 坂本泰二1 坂本真紀1 吉川洋1 畑快右1 石橋達朗1 大西克尚1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1907 - P.1911

文献概要

 ぶどう膜悪性黒色腫の組織学的血管構造型と4年生存率について検討した。症例は1969年から1994年までの26年間に九州大学眼科を受診し,ぶどう膜悪性黒色腫と診断され,眼球摘出された16症例である。平均年齢は55,2歳,男性8例,女性8例であった。摘出眼球の組織学的血管構造を平常型,静穏型,直線型,平行型,網目状型,閉鎖環型に分類して,それぞれの型と4年後の生死との相関を調べた。その結果,網目状型,閉鎖環型の黒色腫の4年後の生死と相関がみられたが,その他の型の黒色腫は相関がみられなかった。腫瘍内の血管構造を調べることは,ぶどう膜悪性黒色腫の予後判定に重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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