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臨床報告
眼窩底骨折手術200例の予後
著者: 高野馨1 土屋明1 戸塚伸吉1 三方修1 小出良平1
所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1917 - P.1921
文献購入ページに移動骨欠損型では,1か月以内の手術例の改善率はそれぞれ60%で期間別に差はみられなかった。線状骨折型では,3日以内の手術例の改善率は83%で,4日以降の手術例との間に1%の危険率で有意な差を認めた。
術前眼球陥凹の著しい3ミリ以上の症例は16例で,そのうち3例が術後も3ミリ以上の眼球陥凹を残した。それらの症例はいずれも手術までの期間が1か月以降のものであった。
眼球運動と眼球陥凹の予後は,診断がつき次第早期に手術を行ったものほど良好であった。
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