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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

非ステロイド系抗炎症剤点眼による角膜移植後の遷延性上皮欠損

著者: 島﨑潤1 楊浩勇1 斉藤博1 戸田郁子1 藤島浩1 坪田一男1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院眼科

ページ範囲:P.225 - P.229

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 全層角膜移植後に非ステロイド系抗炎症剤点眼(0.1%ジクロフェナクナトリウム)投与を併用して,遷延性角膜上皮欠損を生じた5例を報告した。これらの症例では,術前に何ら上皮障害の危険因子はなく,ジクロフェナク点眼の関与が強く疑われた。全症例において,眼帯,治療用コンタクトレンズ装用,ヒアルロン酸点眼によって術後15〜34日で上皮化された。角膜移植後など,角膜上皮が不安定な状態にあるときの非ステロイド系抗炎症剤点眼は,慎重に行われるべきと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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