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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告

アデノウイルス結膜炎のELISA診断法の基礎的検討

著者: 夏暁紅1 青木功喜2 続王麗萍1 磯部裕1 肖霞1 生江花代3 持田嘉之3 上河内孝行4 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2青木眼科 3エスアールエル 4トーレ・フジ バイオニクス

ページ範囲:P.239 - P.243

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 アデノクロン®は,アデノウイルス(Ad)抗原の迅速簡便な検出キットとして既に実用化され普及しはじめている。しかし臨床的にはAd培養に比べ検出率が高くないという問題点が明らかになった。そこで,筆者らはアデノクロン®の反応時間および血清型別による感度差の検討を行った。あわせて本キットのロットの違いによる感度差についても比較検討した。その結果,アデノクロン®はAd3,8標準株に対してはAd4,11,19,37標準株に比べ感度が高く,血清型別による感度の差が認められた。また,一次反応時間1時間と二次反応時間10分間の組合せに比べ3時間と30分間では,吸光度で約2倍感度を上げることができた。臨床検体の検査では,キットのロットの違いによる感度の差は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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