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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告

高度の瞼球癒着をきたした先天性表皮水庖症の1例

著者: 野村佳世1 吉川浩二1 田川義継1 杉原平樹2

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室 2北海道大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.245 - P.247

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 高度の瞼球癒着をきたした劣性栄養障害型先天性表皮水疱症の1例を経験した。症例は25歳の女性で,両眼の瞼球癒着を主訴に当科を受診した。初診時,両眼外側の下眼瞼縁に軽度の瞼球癒着を認めたが,視力は両眼とも矯正1.0と良好であった。その後,左眼下眼瞼縁と角膜の間の癒着が進行し瞳孔領まで達した。視力も0.6に低下し,眼球運動制限も増強したため,手術により癒着を剥離した。術後,角膜に軽度の瘢痕を残したが,再発はなく,経過良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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