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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告

両眼に同一クローンのBリンパ球の増生を確認した結膜悪性リンパ腫

著者: 鈴木純一1 小栗直美1 盧勇1 中川喬1 佐藤昌明2 今信一郎3 茂木良弘4

所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室 2札幌医科大学病院病理部 3札幌医科大学第1病理学教室 4札幌医科大学第4内科学教室

ページ範囲:P.259 - P.263

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 両眼性の結膜リンパ性腫瘍の2症例を経験した。病理組織学的検索では1例は異型に乏しいリンパ球の単調な浸潤からなり慢性結膜炎との鑑別が問題となった。1例はmucosa associated lymphoidtissue (MALT)リンパ腫の形態を示した。この組織の免疫グロブリン遺伝子の検索を行ったところ2症例ともに免疫グロブリン重鎖遺伝子の再構成が認められ,2症例ともにB細胞悪性リンパ腫と診断された。さらにこの2症例の腫瘍は左右ともに遺伝子再構成バンドが同一であったことから,左右ともに同—クローンのBリンパ球を起源とする両側性の悪性リンパ腫と考え,その原発部位について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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