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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告

角膜変性症に対するエキシマレーザー表層角膜切除術の治療効果

著者: 田村周子1 高橋圭三2 細谷比左志1 井上幸次1 切通彰1 大橋裕一2 木下茂3

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室 2愛媛大学医学部眼科学教室 3京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.287 - P.291

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 角膜浅層に混濁を生じた顆粒状角膜変性症,格子状角膜変性症,膠様滴状角膜変性症,帯状角膜変性に対してエキシマレーザー表層角膜切除術を行い,その治療効果を検討した。顆粒状角膜変性症,格子状角膜変性症において術後著明な視力改善がみられた。膠様滴状角膜変性症では角膜表面の平滑化による自覚症状の軽減を認めた。帯状角膜変性においても著明な角膜混濁の軽減をみたが,視力改善は既往眼合併症により左右された。術後の角膜上皮の再生には問題をみなかった。一部の症例で術後軽度の上皮下混濁を認め,ほぼ全例に有意な遠視化がみられた。エキシマレーザー治療的表層角膜切除術は安全で有効な術式と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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