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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告

帯状角膜変性に対するエチレンジアミン四酢酸ナトリウム(EDTA-Na2)塗布療法

著者: 藤原憲治1 近藤照敏1 湖崎淳1 竹内正光1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.301 - P.305

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 EDTA-Na2の角膜塗布によって帯状角膜変性の治療を行った。症例は陳旧性角膜炎,ぶどう膜炎,続発緑内障によるものが多く,硝子体手術によるシリコンオイル注入眼と眼球癆を含む7例11眼であり,治療は視力改善,整容,疼痛除去を目的とした。EDTA-Na2塗布術後,全例角膜は透明化して手術目的を達し,その後平均56か月の観察期間に再発や合併症の発生はなく手術効果を保っていた。EDTA—Na2塗布療法は帯状角膜変性による角膜混濁に対し有効であり,行われてよい治療法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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