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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

臨床報告

健康診断で発見される中高年者の網膜色素変性症

著者: 岡島修1 平戸孝明2 岡本道香2 四柳雅子2 谷野洸3

所属機関: 1三楽病院眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3関東逓信病院眼科

ページ範囲:P.307 - P.311

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 発症年齢が40歳以上で,発症から2年以内に東大眼科網膜外来を受診した網膜色素変性症(PRD)20例を検討した。うち14例は自覚症状がないか軽微で,偶然に眼底病変を発見され,当科を紹介されたものである。
 視野障害は軽度ではあるが,自覚症状のない群でも明らかに存在した。しかし同年代の定型PRDの著しい狭窄とは際立った対照を示した。暗順応最終閾値も正常域あるいは110g単位以内の上昇にとどまった。
 発症の遅い老年型PRDの臨床経過は明確にされていないが,同年代の定型PRDに比べて症状は非常に軽い。中高年の検診や眼底検査で発見されるPRDが増加している現在,この型についての十分な認識が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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