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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

ボツリヌス毒素による外眼筋の形態変化

著者: 大月洋1 大島浩一1 長谷部聡1 岡野正樹1 古瀬尚1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.373 - P.377

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 ウサギの外眼筋の筋線維の形態に対するボツリヌス毒素注入の影響を検討した。4匹には10単位,5匹には5単位のA型ボツリヌス毒素(BOTOX®)を右眼の上直筋に注入し,左眼の上直筋には対照として生理食塩水を注入した。注入3日,1,3,および5週後に眼窩および中間層の筋線維の径を組織標本上で光学顕微鏡を用いて計測した。10単位のボツリヌス毒素の注入1週後では,眼窩層筋線維の径は対照に比べて小さくなったが,5週後では筋線維の肥大が認められた。しかし,中間層の筋線維については明らかな変化は認められなかった。一方,5単位注入では眼窩層,および中間層ともに筋線維の大きさに明らかな変化は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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