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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

β遮断薬点眼の角膜上皮バリアー機能に対する影響

著者: 新谷明子1 横井則彦1 松本康宏1 石橋健2 木下茂1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室 2市立福知山市民病院眼科

ページ範囲:P.395 - P.397

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 β遮断薬長期点眼の角膜上皮への影響を,無点眼群11眼,防腐剤の影響を考慮したピレノキシン点眼群14眼,マレイン酸チモロール点眼群21眼につきフルオロフォトメトリーにより角膜上皮バリアー機能の観点から検討した。角膜へのフルオレセインナトリウム取り込み濃度は,無点眼群で27.6±5.4ng/ml (平均値±標準誤差),ピレノキシン群で22.1±2.7ng/ml,チモロール群で62.9±15.4ng/mlであり,ピレノキシン群に対してチモロール群で有意に亢進していたが,無点眼群とピレノキシン群に有意差はなかった.結論として,マレイン酸チモロール長期点眼が角膜上皮バリアー機能を障害する可能性が示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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