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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

加齢性黄斑変性に対する連続波Nd:YAGレーザー光凝固の治療成績

著者: 奥山美智子1 沖坂重邦1

所属機関: 1防衛医科大学校眼科学教室

ページ範囲:P.399 - P.402

文献概要

 1986年1月から1993年12月まで防衛医科大学校病院眼科を受診し加齢性黄斑変性と診断された患者282例,314眼に対し,連続波Nd:YAGレーザー光凝固を行い,この治療成績を検討した。光凝固適応100眼のうち光凝固施行は58眼であった。観察期間は3か月から120か月で,加齢性黄斑変性の病型は宇山分類に準拠した。光凝固施行群の視力悪化例は,漿液性網膜剥離期23.50%,網膜下結合織増殖型37.0%,網膜下血腫型50.0%網膜下嚢胞型50.0%であった。漿液性網膜剥離期が最もよく光凝固に反応したが,1/3〜3乳頭径大の網膜下新生血管板が中心窩にかかるか,中心窩より1/2乳頭径以内の距離の症例は光凝固無効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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