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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

インスリン依存型糖尿病患者の網膜症の発症と悪化に関わる因子

著者: 中町容子1 井上正則1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.407 - P.410

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 インスリン依存型糖尿病と診断された患者で発症時から経過観察し得た43例につき,糖尿病発症時年齢を思春期で分け,各群につき罹病期間およびコントロール状態が網膜症発症に及ぼす影響につき検討した。思春期後発症群では,網膜症発生率は高く,コントロール不良なものに早期に重症となるものが多かった。何らかのpuberty factorに,コントロール不良という因子が加わると網膜症が発生,重症化しやすいものと考えられた。思春期前発症群では,HbA1c値と網膜症の程度には関係はみられず,罹病期間が長くかつ高いHbA1c値にもかかわらず未発症の症例も多く,何らかの抑制因子の存在が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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