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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

視覚障害者における補装具および日常生活用具の活用状況

著者: 田中憲児1 石田みさ子1 久保明夫2 大津あかね2 星晶子3 簗島謙次2

所属機関: 1国立身体障害者リハビリテーションセンター眼科 2国立身体障害者リハビリテーションセンター第三機能回復訓練部 3日本社会事業大学

ページ範囲:P.411 - P.414

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 埼玉県狭山市の重度視覚障害者122名に対する電話による聞き取り調査で90名より回答を得て,以下の結果を得た。
 (1)1級では約3/4のものが,2級では半数近くが,1人では外出できなかった。(2)1級で白杖の使用方法を教わったことのある12名のうち7名は1人で外出可能であったが,1級で白杖を用いた歩行訓練を受けていない42名のうち8名しか1人で外出できないので,白杖の使用訓練が重要である。(3)拡大読書器を所持する4名のうち新聞が読めるものは1名しかおらず,使用方法を視能訓練士などが教える必要がある。
 視覚障害者更生施設においてだけでなく,医療機関や地方自治体での訓練も必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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