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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

走査レーザー検眼鏡を用いたmicroperimetryによる黄斑円孔の固視点

著者: 石子智士1 秋葉純12 梯彰弘23 小笠原博宣12 今野優2 吉田晃敏12

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室 2スケペンス眼研究所 3市立根室病院眼科

ページ範囲:P.415 - P.418

文献概要

 走査レーザー検眼鏡(scanning laser ophthalmoscope:SLO) microperimetryを用いて,黄斑円孔患者32名36眼の視野と固視点の特徴について検討した。すべての症例で,黄斑円孔の円孔底に絶対暗点を認めた。また,cuffを形成していたものでは,その領域に一致して比較暗点を認めた。円孔の中心を通る水平面を基準として上方と下方とに分類して検討すると,固視点は右眼では20眼中14眼(70%)が上方に位置し,左眼では16眼中13眼(81%)が上方に位置していた.視力障害を持つ黄斑円孔患者では,手元が見えやすい円孔上方に新たに固視点が生じることが示唆された。SLO microperimetryは,黄斑円孔患者の中心視野および固視点の観察に有用な検査であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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