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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

網膜剥離に対する硝子体手術と眼内レンズ同時手術

著者: 原田和加子1 内田英哉1 荻野誠周1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.419 - P.422

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 裂孔原性網膜剥離19眼に対して硝子体手術と同時に水晶体除去と眼内レンズ挿入術を施行した。経過観察期間は6〜72か月,平均15.5±9.6か月であった。眼内レンズ手術術式は,水晶体超音波乳化吸引術を施行し後房レンズを嚢内固定した症例13眼,前嚢保存経毛様体扁平部水晶体切除術を施行し後房レンズを毛様溝固定した症例5眼,水晶体嚢外摘出術を施行し後房レンズを嚢内固定した症例1眼であった。
 術後併発症は一過性眼圧上昇8眼,一過性低眼圧1眼,前房出血1眼,フィブリン反応11眼,虹彩後癒着3眼であった。再手術を必要とした併発症は裂孔新生網膜剥離3眼,増殖性硝子体網膜症再発1眼,術後黄斑雛襞を生じた症例2眼,眼内レンズ偏位2眼,後発白内障を認めた症例3眼であった。最終的には18眼9596に復位を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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