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特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著
網膜静脈分枝閉塞症の水晶体螢光
著者: 吉田紳一郎1 林振民1 中村昌弘1 新井清美1 小原喜隆1
所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科
ページ範囲:P.465 - P.468
文献購入ページに移動対象は臨床的に白内障がないBRVO患者50眼(平均59.9歳)である。水晶体自発螢光の測定は前眼部撮影装置を用いて,水晶体を撮影した。撮影の条件は光源のキセノンランプ,水晶体およびカメラの角度を90°に設定し,光路上に励起フィルターと螢光フィルターを装着して計測した。BRVO眼の水晶体螢光強度は僚眼や対照に比べ有意に高かった(p<0.05)。前房フレアー値も高値を示した。また網膜毛細血管床閉塞の範囲や罹病期間と正の相関を示した。BRVO眼では血液房水柵の障害によって水晶体蛋白の代謝障害を生じ,水晶体螢光が増加したものと推察される。
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