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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1)

学会原著

小児軽度近視例における4%ホマトロピン加1%サイクロジル液点眼の調節麻痺作用

著者: 小山玲子1 内海隆1 高井七重1 橋本行弘1 中村浩平1 中村桂子1 菅澤淳1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.469 - P.472

文献概要

 調節の異常緊張を除去して屈折検査を行い,眼鏡を処方する目的で,4%ホマトロピン加1%サイクロジル液を小児近視例に点眼した。1%サイクロジル液単独よりも有意にプラス側の自覚的屈折値を得たが,その差は平均値で0.001Dと小さく,雲霧下と同等の自覚的屈折値を得た。調節麻痺作用が最長5.9日も持続し,点眼痛が強かったことを総合すると,4%ホマトロピン加1%サイクロジル液を今後小児近視例の第一次選択薬剤として使用することは妥当ではなく,小児近視例の屈折検査においては,雲霧法が第一次選択として用いられるべきものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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