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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(1) 学会原著

ベーチェット病に対するコルヒチンとアロプリノールの併用療法

著者: 後藤浩1 松浦岳司1 山川直之1 岡田アナベル1 坂井潤一1 臼井正彦1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.483 - P.486

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 ベーチェット病に対するコルヒチンとアロプリノールの併用療法の効果について報告した。対象はコルヒチンの単独投与では眼炎症発作が十分に抑制されないベーチェット病患者11例,20眼である。全例コルヒチンにアロプリノールの追加投与を行い,観察期間は平均10.6か月である。その結果,全体の85%に視力の維持または改善がみられ,炎症発作頻度は平均3.1回/6か月から1.6回/6か月に減少した。また多くの症例で口腔内アフタなどの眼外症状の改善がみられた。副作用は全くみられなかった。
 眼炎症発作のコントロールが不十分なベーチェット病患者に,コルヒチンとアロプリノールの併用療法は有効と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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