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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

臨床報告

血栓溶解剤pro-urokinaseが奏功した滲出期網膜中心静脈閉塞症の1例

著者: 松本光生1 加藤智博1 鈴木幸彦1 桜庭知己1 松橋英昭1 吉本弘志1 松山秀一1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.533 - P.536

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 Pro-urokinaseは一本鎖型の不活性ウロキナーゼ前駆体で,ウロキナーゼに比べ,著明な血栓特異性を示す。筆者らは網膜中心静脈閉塞症に対して,新しい血栓溶解剤であるpro-urokinaseを投与する機会を得たので報告する。症例は,43歳男性であり,右眼眼底にびまん性の網膜出血と軟性白斑を生じており,当科初診時には,すでに一般の線溶療法の適応をすぎた後期滲出期の網膜静脈閉塞症であったが,同患者の強い要請もあってpro-urokinaseを投与した結果,視力の改善,出血,軟性白斑の吸収が得られ,長期にわたり経過良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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