icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Bloch-Sulzberger症候群の1例

著者: 水本博之1 田川博2 土田晃3 林憲一3 伊藤文彦4

所属機関: 1市立士別総合病院眼科 2旭川医科大学眼科学教室 3市立士別総合病院小児科 4市立士別総合病院皮膚科

ページ範囲:P.589 - P.592

文献購入ページに移動
 生後8日より網膜病変を観察し得たBloch-Sulzberger症候群の女児の1例を報告する。初診時右眼網膜血管の拡張,蛇行,吻合および網膜出血がみられた。約2週間で出血は消退したが,奇網が形成され,拡大した。生後4週の螢光眼底撮影で周辺部網膜血管閉塞は急速に進行していた。その後奇網は消失したが,周辺部無血管帯の辺縁に生じた境界線から螢光漏出がみられたため,増殖性病変の進行を阻止する目的で生後3か月に限局的な網膜光凝固術を施行した。結果的に境界線は消失,後極側の血管は周辺に伸展し,生後10か月の螢光眼底撮影で増殖性病変はない。病変の進行,治療時期の判断に螢光眼底撮影が重要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら