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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Mooren角膜潰瘍の免疫組織化学的検討

著者: 庄司純1 稲田紀子1 斎藤圭子1 高浦典子1 澤充1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.599 - P.602

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 49歳男性のMooren角膜潰瘍症例で,角膜潰瘍穿孔を生じた際に行った表層角膜移植術時に得られた結膜組織を組織学的に検討した。染色方法は,ヘマトキシリン—エオジン染色,トルイジンブルー染色のほか,免疫グロブリン(IgM, IgG, IgA),リンパ球マーカー(CD4, CD8, CD19),MHC classⅡ抗原(HLA-DR),接着分子(ICAM−1)について酵素抗体法(ABC法)にて染色した。結膜下組織には好中球,形質細胞およびCD4,CD8,CD19陽性細胞の増加があった。結膜下組織にIgGとIgAの沈着があった。結膜下組織の血管は,ICAM−1およびHLA-DRを発現していた。Mooren角膜潰瘍の病態に関与する炎症細胞の浸潤には,結膜下のICAM−1陽性の血管が関与していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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