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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

PCR法を用いた涙液からの単純ヘルペスウイルスDNAの検出感度

著者: 相馬久乃1 西田幸二2 足立和加子2 木下茂2

所属機関: 1宇治徳洲会病院眼科 2京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.603 - P.606

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 単純ヘルペスウイルス(HSV)培養液の希釈系列を用いてPCR法によるHSV-DNAの検出感度をシルマー試験紙非使用と使用の両条件下で検索したところ,両者ともに10PFU/mlであった。本条件で対象眼(上皮型角膜ヘルペス3例3眼,ヘルペス性結膜炎2例3眼)と正常眼(10例10眼)の涙液中のHSV-DNAの有無を検索した結果,対象眼は全て陽性,正常眼は全て陰性であった。さらに陽性シグナルをイメージアナライザーで定量化することにより対象眼の涙液中のHSV濃度を推定できた。以上より,本条件でのPCR法は外眼部HSV感染症の補助診断に有用で,本方法で涙液中のHSV濃度の半定量化が可能と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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