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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Multizone切除法によるエキシマレーザー屈折矯正手術

著者: 石川伸子1 征矢耕一1 松田修実1 天野史郎1 宮田和典1 水流忠彦1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.607 - P.611

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 Multizone切除法によるエキシマレーザー屈折矯正手術を施行した21例28眼について,矯正量6D未満および6D以上に分け,両群間での矯正精度を比較し,また角膜形状不正化の発生頻度および術後矯正視力への影響を検討した。術後視力は,矯正量6D未満群の方が良好であり,術後1か月で統計学的に有意差があった。目標屈折値の±1D以内に達した割合は,矯正量6D未満群では術後3か月で77%,6か月で92%となり,矯正量6D以上群では術後3か月で67%,6か月で80%となった。角膜の変形指数であるsurface regularity index, surface asymmetry indexは,両群ともに術後早期に上昇し角膜の形状の不正化を示し,その後経時的に減少したが,6D以上群の方が有意に変化が大きかった。また術後1か月において矯正量6D以上群に角膜中央部のスティープ化を示すcentral islandsの発生が多く認められ,術後視力の回復を遅らせる原因と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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