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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

シリコーン眼内レンズ挿入術後のレンズ偏位

著者: 大西健夫1 今井正之1 木崎宏史1 谷口重雄1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.629 - P.633

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 シリコーン眼内レンズを挿入した164眼において,光学部厚が度数とともに増加するレンズ1種と,一定で薄く設計されているレンズ2種を用いて術後のレンズ偏位を測定した。術後3〜6か月(平均4.2か月)の時点で,レンズ偏位は光学部が厚いものは0.40±0.16mm,薄いものは0.31±0.13,0.31±0.14mmであり,前者が有意に大きかった(p<0.01)。また光学部が厚いレンズは20D以上で偏位の大きいものが多く認められた。同時にポリプロピレンとポリイミドの支持部材質の違いによる偏位を検討したが,0.31±0.13,0.31±0.14mmと両者に差はなかった。これらの結果から術後レンズ偏位には,支持部材質よりも光学部厚の関与の方が大きいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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