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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Iridocorneal endothelial症候群の2症例

著者: 松野かおり1 永田征士1 山田耕司1 崎元卓2 瀬川雄三3

所属機関: 1山田眼科医院 2日本大学練馬光が丘病院眼科 3信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.635 - P.637

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 Iridocorneal endothelial症候群と思われる2症例を報告した。症例1は69歳,女性。両眼とも虹彩は萎縮し,1眼の瞳孔は偏位していた。隅角にはほぼ全周でシュワルベ線を越える周辺虹彩前癒着がみられ,1眼には緑内障が合併していた。角膜内皮細胞密度は両眼とも低下していた。以上の所見より両眼性の原発性虹彩萎縮症と診断した。症例2は58歳,女性。片眼に角膜浮腫,混濁,軽度の虹彩萎縮がみられ,隅角もほぼ全周で閉塞していた。角膜内皮は正常のモザイク構造が失われていた。緑内障は合併していなかった。以上の所見よりChandler症候群と診断し,角膜浮腫に対し全層角膜移植を施行した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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