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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

緑内障性と非緑内障性視神経萎縮における乳頭篩板孔の定量的分析

著者: 川島幸夫1 内田成美1 水川憲一1 田淵昭雄1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.639 - P.642

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 走査型レーザー検眼鏡を用いて,緑内障性視神経萎縮18例36眼,非緑内障性視神経萎縮16例32眼における視神経乳頭,篩板孔面積について統計的分析を行った。緑内障性視神経萎縮群の篩板孔の平均面積は2,578.4±1,346.1μm2と拡大していたのに対して,非緑内障性視神経萎縮群の篩板孔の平均面積は334.2±103.2μm2と縮小し,両群とも正常対照と有意差があった。緑内障性視神経萎縮では視野障害の進行に一致して篩板孔面積が拡大した。走査型レーザー検眼鏡と画像解析装置を用いて篩板孔の定量評価を行うことにより,視神経萎縮の原因分析と緑内障性視神経萎縮の重症度の評価が可能となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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