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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

眼内レンズ挿入術による糖尿病網膜症の進行

著者: 今井雅仁1 加藤祐造1 阿部圭哲2 春山洋3 秋山博紀4 佐藤進5

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室 2市川大門町立病院眼科 3富士見高原病院眼科 4昭和伊南総合病院眼科 5諏訪赤十字病院眼科

ページ範囲:P.675 - P.678

文献概要

 糖尿病患者73例73眼に眼内レンズ挿入術を施行し,術6か月後の網膜症の進行について非術眼と比較して検討を行った。術眼は非術眼に比較して術6か月後に有意に網膜症が進行し,白内障手術そのものによる網膜症悪化は16例21.9%で,不変が57例78.1%であった。単純網膜症眼でもっとも悪化率が高率で,白内障術式,年齢,HbA1C値は網膜症悪化に影響しなかったが,ダイエットのみでコントロールしている患者に比較して,インスリン使用者は有意に術眼の網膜症が悪化した。糖尿病患者の眼内レンズ挿入術後では,網膜症の経過観察が重要であることを再認識した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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