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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

アトピー性皮膚炎の病型からみた網膜剥離の臨床像

著者: 田邊朝子1 安藤伸朗1 松村剛一2

所属機関: 1新渇大学医学部眼科学教室 2新潟大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.695 - P.697

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 網膜剥離を発症したアトピー性皮膚炎で,皮膚科的所見が明らかな19例につき,皮膚病型により,網膜剥離の臨床像に違いがあるかを検討した,皮膚病型を大きく乾燥型と湿潤型に分類すると,1987〜1992年は80%が乾燥型であったが,1993年以降は,湿潤型が72%を占めた。乾燥型では白内障と前房混濁が有意に多かった。湿潤型では,硝子体基底部裂孔と不定形裂孔の他に,網膜格子状変性を伴わない弁状裂孔や円孔が原因裂孔としてみられた。皮膚病型の違いにより,網膜剥離の臨床像に違いがあった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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