icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

甲状腺機能亢進症の経過中に発症したHTLV-I関連ぶどう膜炎

著者: 山本正洋1 坂井裕一郎1 西岡木綿子1 川野庸一1 大西克尚1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.703 - P.706

文献購入ページに移動
 1994年1月〜5月の外来受診HTLV−I関連ぶどう膜炎(HAU)患者13例中,甲状腺機能亢進症を合併した7例に関して検討した。症例は女性6例,男性1例で,甲状腺機能亢進症で治療中にHAUを発症した。治療としてメチマゾールの投与を受けていた。HAU発症時には甲状腺機能は改善していた。ぶどう膜炎発症時に共通した内科的異常所見はなかった。甲状腺機能亢進症の診断を受けてからぶどう膜炎発症までの期間は1か月〜6年であった。全例に角膜後面沈着,前房混濁,硝子体混濁がみられたが,網膜の病変は軽度であった。
 すべての症例で甲状腺機能亢進症が先行していることから,治療を含めその経過中にぶどう膜炎発症の引き金となる要因があると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら