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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

特集 第48回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

眼部脂腺癌9例の検討

著者: 杉浦雄介1 宮崎茂雄1 鈴木聡1 下奥仁1 河合勝也2

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室 2兵庫医科大学形成外科

ページ範囲:P.725 - P.728

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 眼部脂腺癌9例(眼瞼部8例,涙丘部1例)の治療法と転帰について検討した。最大径5mm以下の眼瞼部脂腺癌3例では2mmの健常部をつけて,また最大径10mm以上の5例では7〜10mmの健常部をつけて切除を行った。後者の群の1例に転移,他の1例には転移による死亡が認められた。眼瞼部脂腺癌は外見上,霰粒腫と鑑別が困難な例があるので,高齢者で霰粒腫様症状を認めたときには,積極的に眼瞼部脂腺癌を疑い,まだ腫瘍の小さい早期に悪性腫瘍であることを考慮した治療を開始すべきであると推論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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