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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

臨床報告

特発性黄斑円孔硝子体手術後の視力と円孔径

著者: 塩谷易之1 恵美和幸1 五味文1 本倉雅信1

所属機関: 1大阪労災病院眼科

ページ範囲:P.753 - P.756

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 特発性黄斑円孔21眼の術後視力と円孔径の関係を比較検討した。円孔径は術中に眼内に挿入した20Gの硝子体カッターの外径と比較する方法により直接計測した。術後視力と円孔径の間には有意の相関が認められ(r=0.838,p<0.0001),20Gの1/3以下の小円孔例8眼では全例術後2段階以上の視力改善を認め,術後0.4以上の良好な矯正視力を得た。一方,大きな円孔例13眼中術後2段階以上の視力改善を認めたのは4眼(31%)のみであり,また術後0.4以上の矯正視力を得た症例は1眼(8%)のみであった。黄斑円孔の術後視力を予測する上で円孔径は有効な指標となり、小円孔例は硝子体手術の良い適応であることが判明した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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