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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

文献概要

臨床報告

アレルギー性結膜炎に対する塩酸アゼスラチンの治療効果

著者: 岡田和四郎1 秦野寛2 杉田美由紀2 池澤善郎3 大野重昭2

所属機関: 1国際親善総合病院眼科 2横浜市立大学医学部眼科学教室 3横浜市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.757 - P.761

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 アレルギー性結膜炎患者15例を対象として経口投与による塩酸アゼラスチンの治療効果を臨床的に評価するとともに,涙液中のヒスタミン,ロイトコリエンB4を治療前後に測定した。臨床症状の改善は4週投与で11例73%に認められた。測定された6例の涙液ヒスタミン量は治療前に比し治療後には有意に減少した。また,9例の涙液ロイトコリエンB4量は治療後減少傾向を示した。以上から塩酸アゼスラチン4週間投与はアレルギー性結膜炎の臨床症状を改善するとともに,涙液ヒスタミンを有意に減少させ,ロイトコリエンB4についても減少させる傾向が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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