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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科49巻4号

1995年04月発行

臨床報告

エキシマレーザーの緑内障手術への応用—Partial external trabeculectomyの手術成績

著者: 高木敬之1 桑山泰明2 田中正信2 竹内麗子2 楠哲夫2 木下茂3

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2大阪大学医学部眼科学教室 3京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.767 - P.770

文献概要

 波長 193nm のエキシマレーザーを用い,開放隅角緑内障患者14例19眼にpartial external trabeculectomy (PET)を行った。レーザー照射は輪部のblue lineから約1mm後方の強膜に行い,房水が漏出した時点で終了した。上方強膜に施行した16眼でPETが成功し,合併症はなかった。PET成功例では,術翌日から前房深度は保たれ,炎症所見は軽度であった。濾過胞形成は良好で,隅角では照射部が線維柱帯に黒く観察され,穿孔はなかった。術後1か月目の眼圧は,16眼中12眼で19mmHg以下にコントロールされていた。PETは合併症が少なく安全な濾過手術で,熱作用がないので炎症が少なく,濾過胞維持に有利であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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